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Dな日々 [泉谷しげる]

子供の頃、兄が一枚のLP盤を買って来た。

『イーストからの熱い風』

これは泉谷しげる大将のL.Aでの1976年のライブ盤。
これを聞いた時、「なんだかアブナイ人だ」と、正直そう思った。
当時の僕は小学生。無理もない(笑)

しかし、そんな過激なライブ盤だが、小学生の耳に強烈に印象に残った曲があった。
タイトルは『Dのロック』。DはディレクターのD。
「ディレクターは叫ぶ、もっともっと…」
この歌詞が小学生の脳ミソに深く浸透していった。


それから40年経ったある日…


2016年の9月頃だったか、泉谷大将から一本の電話。

「来年レコーディングするから、お前ディレクションやれ」

  「えっ!?」

「なんだ? 嫌なのか?」

  「いえ、やります!」

「日程は2月1日から4日だ」

  「はい、あ、いや、1日と4日がNGです。」

「なんだお前!ディレクターのクセして2日も休むのか!?」

  「すみません…」

…かくして、ニューアルバムのディレクターに任命されたのでありました…


レコーディングの初日に不在のディレクターなんて聞いたこと無いけど、
スケジュールばかりはどうしようもなく、大いなる不安のまま2017年2月1日。
別現場にいてもスタジオの様子が気になり時々ローディのタクちゃんにチェック。
たいそう順調に進んでいるとの報告に一安心。


そして明けて2月2日。
みんなは2日目だけど自分は初日。しかもディレクター。
緊張のスタジオインだったけど、色々な心配をよそに順調に作業は終了。

翌2月3日も順調に作業は進み、予定通りにバンドはレコーディング終了。
さすが泉谷バンド、ライブで培ってきた一体感とグルーヴ!半端なかった。

更に2月4日に大将のソロ曲と全曲のボーカル録り、
5日にはボーカルの録り残し分を終え…

そう、いつの間にかレコーディングスケジュールが2月5日までになってたのだ!
しかも、僕はその日もライブ!
ライブが終わってからスタジオに駆けつけ、そこからボーカルトラックの選定作業。
これが終わったのが、たしか深夜3時過ぎ?


なんだか怒涛のような5日間だったけど、なんとか無事に録音作業終了。
あとはミックスをエンジニアの加納さんに委ねる事に…


そして迎えたミックスチェック。2月28日。
さすが加納さん、素晴らしいミキシングで出来上がって来ました~!

そこに大将を中心に更に色々とリクエストを加えて…

…僕は、ライブの時にステージ中で感じる大将の歌とバンドの一体感や熱さが聞いた人に伝わるように心がけました。
これ、プレイングディレクターにしか出来ない事です(*^^)v
だから時には、ここの部分はギターが歌を食ってしまう位でいい、とか、
ここはサックスが主役、とか…
実際はどんな事しても大将の歌は食われたりしませんが(笑)

時には大将から「もっとベース上げてくれ」とか、
「ドラムをもっと聞かせろ」とか…いやぁ、楽しい時間だった~

そして、お約束通り深夜になり無事に作業終了!
今の泉谷しげるがギュギュギュッっと詰まったアルバムが完成したのでした!
ほんとにどこから切っても泉谷しげるなアルバムです!

発売は5月11日、泉谷しげる大将のバースデー!
69歳の誕生日にニューアルバムリリースって!!!!

みなさん、楽しみに待っててください!

ミックス終了後のお約束の一枚
IMG_2888.JPG


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