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ANTHONY JACKSON PRESENTATION Ⅱ (その2) [エレクトリック・ベース本体]

記憶が鮮明な内にもう少しANTHONY JACKSON PRESENTATION Ⅱ(以下AJP2)についてレポートします。

まずはEMPEROR Ⅱ Hybrid(以下Hybrid)との構造上の違いについてもう少し…

ボデイ厚が違う事は前回書きましたが、具体的にはボディエンドでAJP2が97mm(アーチ分含まず)、一方Hybridは80mmでした。

この厚みの違い、容積で考えるとかなりの違いになってきますね。簡単には例えられませんが、ピアノで言うフルコンとセミコン位の違いはあるんじゃないかな。

そしてもう一点、AJP2の特徴ですが、ピックアップキャビティとジャックの穴以外にボディに穴は一切空いてません。Hybridはプリアンプがマウントされているので当然バックパネルがありますが、AJP2のジャックは表からネジ止めするタイプのため、バックパネルの類いは全く無いのです。

正にアコースティック構造の楽器にピックアップをマウントしただけと言えますね。

コンター加工も少し違いがあります。
Hybridはエルボーコンターが割とはっきりしていますがAJP2は殆どありません。
また、座奏時に足に乗る部分はAJP2にはコンター加工がありますがHybridにはありません。


次に音についてももう少し書き記したいと思います。
まず驚くのが驚異的なロングサスティーンです。ほんとにミュートしない限り永遠に鳴り続けそうな位。これが全てのポジションで体感出来ます。そして、デッドポイントは感じられません。

音色は、本当にピッキング次第で色々なニュアンスが出せます。ピックアップの真上で弾けば粒立ちのはっきりした立ち上がりの早い音…早いパッセージを弾いても一つ一つの音がこんなにクリアに聞こえる楽器は弾いたことがありません。そして、指板上で弾けばゆっくり立ち上がるスウィートな音、更にこれがびっくりなんですが、ブリッジよりで強めに弾くと、本当にピアノのハンマーで叩いたような音が出ます。コ~~~ン…って感じ(伝わらないか笑)


店頭で長時間AJP2とHybridばかり弾いていて正しい判断が出来なくなって来たので、一旦普通のエンペラー(笑)を弾いて耳を元に戻してから、もう一度それぞれ弾いてみると、やはりAJP2はもはやエレクトリックベースを超越しているとしか言いようがありません。これは決して「優劣」の話ではなく、正に「別の楽器」と言う表現が当てはまると思います。アンソニーがこれまで「コントラバス・ギター」と言う名称にこだわり続けていたのも納得です。

そしてHybridですが、これは、AJP2と通常のソリッドボディのHybridという解釈が当てはまるような気がします。AJP2から持ち替えると、割と普通のエレベの音に聞こえます(笑)…実際はそんな事ないんだけど(;^ω^)

例えばですが、エレベ持ってきてください、ってオーダーされてHybrid持ってくのは多分問題ないけど、AJP2を持ってったら…???…って感じ。もちろんアンソニーみたいに、アンソニージャクソンさん来てください、ってオーダーされる人なら全然問題ないけど。

自分のようにベース弾ける人で空いてる人、ってオーダーされる分際ではHybridが限界かと…

とは言え、正直言って欲しいですけどね。
これほどまでに素晴らしくて用途が見つからない楽器はさすがにすぐには手が出ない(笑)



さしあたってHybridで試したい事が出てきたので、それはトライしてみます。
とりあえずピックアップ直結…


そうだ、大事な事書き忘れた…
これ、両方に共通している事ですが、よく「そんな分厚いボディで弾きにくくない?」って思われますが、ぶっちゃけ厚みを感じるのは持った瞬間だけですぐ慣れます。右手が体から少し遠くなるので最初は違和感を感じるかも知れませんけど。逆に恩恵としてはハイポジション、特に15フレット以上辺り、通常の楽器だと体と楽器の間に指を潜り込ませないといけないようなポジションは、ボディが厚くネックと体の間にたっぷり隙間があるお陰で逆に弾きやすいです。24フレットとか余裕で指が入ります。僕のHybridの場合、26フレットまではスムースです。27、28で少しボディ上に指を伸ばす感じですね。


以上、また何か思い出したら加筆します。


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