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SCHERTLER STAT-B VINTAGE 音出し [コントラバス関連]

本番で使用しているシステムにつないでSTAT-Bを試してみました。

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まずどのつなぎ方でも感じたSTAT-Bの特性ですが、お店で試した時よりタイトで輪郭も「割と」はっきりしていました。これは多分台座をしっかり作ってコルクをある程度薄くしたからだと思います。4099Bのようなマイク程のクリアさは当然ありませんが、その分ハウリングにめっぽう強いと言うメリットがあるのでよしとします。ピチカートで弾いた時のアタック音がやや気になりましたが、アンダーウッドに感じられるようなコンプ感程では無いので、アンサンブルでどう感じるか、と言ったところでしょうか。またアルコの音ですが、やや固い部分もありますがピエゾの嫌な感じではないので問題なく使えます。ひょっとしたらコルクにかかる圧を変えたらアタック音もアルコも変わるかも知れませんが、この辺は今後の研究課題ですね。


で、色々試したつなぎ方は以下の通り
W/Wはウォルターウッズの略です。

まずはDPA4099Bとミックスしないつなぎ方。
1) STAT-B →SCHERTLER pre → W/Wのインプット
2) STAT-B →InnerBamboo pre → W/Wのリターン
3) STAT-B →InnerBamboo pre → W/Wのインプット

次にDPAとミックスするつなぎ方。
4) STAT-B →SCHERTLER pre → Felix pre → W/Wのインプット
5) STAT-B →SCHERTLER pre → Felix pre → W/Wのリターン
6) STAT-B →InnerBamboo pre → Felix pre → W/Wのリターン
7) STAT-B →InnerBamboo pre → Felix pre → W/Wのインプット

結論から言うと採用になったのは、1)、2)、4)です。

まず1)ですが、特に問題もなく使える音です。

次に2)、これはW/Wのようなアンプじゃない時にInnerBambooが効力を発揮しそうな気がしましたが、例えばリハスタのアンプで鳴らすような時は有効かと。

で、4099Bと混ぜるんだったら4)ですね。さすがにFelix通す前にInnerBambooは必要なさそうです。どこで音作ってるんだか訳わからなくなりそうでした。


で、ここまで試してから山彦ってどんなだったっけ?となりまして、よせばいいのに比べてしまいました。そもそも楽器本体のペルマンとストールの違いもあるし、弦だって違うのであんまり参考になりませんが…

山彦ってピエゾの中ではほぼほぼ最優秀なピックアップだと思いますが、STAT-Bと比べるとやっぱりピエゾです(笑)…がピエゾなので強みもたくさんあります。やっぱり輪郭ははっきりしてるし立ち上がり早いし弾きやすいです。悪く言えばエレベっぽいですがとにかく聞き取りやすい音です。アルコはEQフラットだとさすがにきついですがOKな範囲だと思います。

山彦のストールからSTAT-Bのペルマンに持ち替えると、やはり音抜けがイマイチに感じます。が逆に言えばあんまりEQ補正しなくても嫌な音ではない、と言うメリットとも言えるので、どちらを取るか、でしょうか。そもそもペルマンにSTAT-Bを搭載した一番の理由は、駒のダメージを最小限に済ませられる優秀なマイクである、という事だったので、それでこの音なら二重丸です。


今までに試した(実際に所有して現場で使った)ピックアップもBP-100に始まってアンダーウッド、リアリスト、4099B、山彦、そして今回のSTAT-Bと変遷を重ねて来ましたが、ぶっちゃけ全部一長一短です。完璧なピックアップはありません。その完璧でないピックアップをいくらいいプリアンプやベースアンプにつないでも無理があるのも当然です。一つ言えるのは(みんな言ってるけど)楽器本体との相性は試してみないとわからないので、人の話はアテにならん、という事です。…ここまで読んで下さった方、すみません(-_-;)


まだまだ音探しの旅は続くのだ…

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※2020年2月24日追記
この時はまだFELIXからSTAT-Bに直接電源供給出来る事を知りませんでした。と言うかFELIXの12V供給機能の存在をすっかり忘れてましたね。なんせ今までは全く必要の無い機能でしたから。



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